オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成29年3月7日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2017年2月)
オホーツク海の海氷域面積は、2月を通して概ね平年より小さく経過しました。 北海道オホーツク海沿岸では海氷が広い範囲で接岸し、海氷の一部は太平洋へ流出しました。
網走では、平年と同じ2月2日に流氷接岸初日となりました。
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2月28日 |
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2017年2月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
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図2 オホーツク海の海氷域面積(2016年11月~2017年02月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
2月上旬から中旬にかけて、オホーツク海北部を中心に気温が平年より高く経過するとともに、東よりの風が吹く日が多くなりました。 このため、北部の海氷域は縮小し、オホーツク海全体の海氷域面積は、2月を通して概ね平年より小さく経過しました。
北海道周辺の流氷の動き
2月に入り、北海道オホーツク海沿岸では広い範囲で海氷が接岸しました。 海氷の太平洋への流出は、国後水道(※1)からは2月中旬以降、根室海峡や択捉海峡(※2)からは2月下旬にみられました。 また、海氷の宗谷海峡から日本海への流出は、2月を通して断続的にみられました。 網走では、平年と同じ2月2日に流氷接岸初日となりました。
※1 国後水道:国後島と択捉島の間の水道。
※2 択捉海峡:択捉島とウルップ島の間の海峡。