オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成29年5月8日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2017年4月)
オホーツク海の海氷域面積は、4月を通して平年より小さく、過去最小水準で経過しました。
各地の流氷終日は、稚内では平年より45日早い1月26日、釧路では平年より19日遅い4月5日、網走では平年より13日遅い4月24日となりました。
4月30日 |
3月31日
|
4月5日
|
4月10日
|
4月15日
|
4月20日
|
4月25日
|
4月30日
|
図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2017年4月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2016年11月~2017年04月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
4月はオホーツク海北部を中心に気温が平年より高く経過し、海氷域の縮小が進みました。オホーツク海全域の海氷域面積は、3月に引き続いて平年より小さく経過し、4月を通して過去最小水準で推移しました。
北海道周辺の流氷の動き
オホーツク海南部の海氷域は、4月を通して海氷の融解は進みましたが、平年よりも南に広がり、太平洋への海氷の流出は4月中旬まで続きました。なお、4月末の海氷域の南端は北緯45.6度付近となりました。
各地の流氷終日(流氷が最後に観測された日)は、稚内では平年より45日早い1月26日、釧路では平年より19日遅い4月5日、網走では平年より13日遅い4月24日となりました。