オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成30年2月7日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2018年1月)
オホーツク海の海氷は、1月を通して平年より小さく経過しました。
網走では平年より7日遅い1月28日に流氷初日となりました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2018年1月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2017年11月~2018年01月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
1月はオホーツク海に発達した低気圧が停滞する日が多く、オホーツク海北部に暖気が流入しやすい状態でした。 そのため、オホーツク海北部で海氷域の拡大が進まず、海氷域面積は平年より小さく経過しました。 特に1月下旬は発達した低気圧の影響でオホーツク海北部の気温が平年より高く経過したことや、 海氷が岸に吹き寄せられたことにより、海氷域面積が大きく減少しました。
北海道周辺の流氷の動き
オホーツク海南部では、1月上旬は強い北の風の影響で海氷域が平年より早く南下し、11日には小規模な海氷が一時的に知床半島に接近しましたがすぐに融解しました。 その後海氷域は平年並に南下し、1月下旬に北海道の海岸の一部で接岸したほか、海氷の一部が根室海峡に流入しました。 網走の流氷初日は平年より7日遅い1月28日となりました。