オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成30年3月7日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2018年2月)
オホーツク海の海氷は、2月を通じておおむね平年より小さく経過しました。 北海道オホーツク海沿岸では海氷が広い範囲で接岸し、海氷の一部は太平洋へ流出しました。
網走では平年と同じ2月2日に流氷接岸初日、 また稚内では平年より7日早い2月6日に流氷初日となりました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2018年2月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2017年11月~2018年02月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
1月下旬に海氷域面積が平年を大きく下回ったことと、オホーツク海北部の気温が平年より高く経過したため、オホーツク海北部で海氷域の拡大が進まず、2月の海氷域面積はおおむね平年より小さく経過しました。
北海道周辺の流氷の動き
北海道オホーツク海沿岸では広い範囲で海氷が接岸しました。 海氷の一部は2月上旬以降国後水道(※1)から太平洋に流出し、2月中旬以降は根室海峡から、2月下旬は択捉海峡(※2)からも流出しました。 また、海氷の宗谷海峡への流入は2月を通して断続的にみられ、2月上旬には一時日本海への流出がみられました。
網走では平年と同じ2月2日に流氷接岸初日、また稚内では平年より7日早い2月6日に流氷初日となりました。
※1 国後水道: 国後島と択捉島の間の水道
※2 択捉海峡: 択捉島とウルップ島の間の海峡