オホーツク海の海氷分布(月概況)

平成30年4月9日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断(2018年3月)

オホーツク海の海氷域面積は、おおむね平年並で経過しました。

海氷分布図(オホーツク海全体) 海氷分布図(北海道周辺)
3月31日
2月28日の海氷分布図
2月28日
3月5日の海氷分布図
3月5日
3月10日の海氷分布図
3月10日
3月15日の海氷分布図
3月15日
3月20日の海氷分布図
3月20日
3月25日の海氷分布図
3月25日
3月31日の海氷分布図
3月31日

図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2018年3月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。


オホーツク海の海氷域面積(2017年11月~2018年03月)
年別経過図の凡例

図2 オホーツク海の海氷域面積(2017年11月~2018年03月)

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

3月上旬、中旬はオホーツク海北部、中部で気温が平年より低く経過し、また、月を通して西風の吹く日が多かったため、海氷域の拡大が進みました。 オホーツク海全域の海氷域面積は、3月上旬に平年並となり、下旬には一時平年より大きくなりましたが、3月全体としてはおおむね平年並の範囲で推移しま した。
今シーズンのオホーツク海の最大海氷域面積は、3月25日に記録した112.41万平方キロメートルで、最大海氷域面積としては平年並でした。

北海道周辺の流氷の動き

北海道オホーツク海沿岸の海氷は、3月上旬に大部分が岸から離れ、3月末には沖合に離れました。 海氷は2月から引き続き、国後水道(※1)や択捉海峡(※2)から太平洋に流出しました。 宗谷海峡では、3月中旬まで小規模な海氷の流入が断続的に続きましたが、日本海への流出は一時的でした。
稚内では2月7日に平年より33日早い流氷終日となりました。網走では3月14日に平年より6日早い海明けとなりました。

※1 国後水道: 国後島と択捉島の間の水道
※2 択捉海峡: 択捉島とウルップ島の間の海峡

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