オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成31年2月8日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2019年1月)
オホーツク海の海氷域面積は、1月前半は平年並、1月後半は平年より小さく経過しました。
網走では平年より8日早い1月13日に流氷初日、平年より4日早い1月29日に流氷接岸初日となりました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2019年1月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2018年11月~2019年01月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海では、1月上旬にサハリン東岸の海氷域の拡大が進み、オホーツク海全域の海氷域面積は平年並となりました。1月中旬から下旬にかけてはオホーツク海北部・中部を低気圧が頻繁に通過し、暖気が流入しやすい状態でした。また、オホーツク海北部で平年に比べ西風が弱く海氷域が拡大しにくかったため、オホーツク海全域の海氷域面積は平年より小 さく経過しました。
北海道周辺の流氷の動き
オホーツク海南部では、1月に入り冬型の気圧配置により北や西の風の吹く日が多かったため、1月中旬には海氷の一部が 知床半島から網走市付近に近づき、網走で平年より8日早い1月13日に流氷初日を観測しました。1月下旬後半には北海道オホーツク海沿岸の広い範囲で海氷が接岸し、網走では平年より4日早い1月29日に流氷接岸初日となりました。海氷の一部は根室海峡に流入し、また国後水道(※)から太平洋に流出しました。
※ 国後水道:国後島と択捉島の間の水道。