オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成31年3月8日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2019年2月)
オホーツク海の海氷域面積は、2月に入り急速に拡大が進み、2月下旬には平年より大きくなりました。 海氷は北海道オホーツク海側の広い範囲で接岸し、一部は太平洋へ流出しました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2019年2月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2018年11月~2019年02月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海の海氷は、寒気や北西の風の影響を受け、2月に入り海氷域が急速に拡大し、2月下旬にオホーツク海の海氷域面積は平年より大きくなりました。 特にオホーツク海中部と南部では、海氷域が平年より東に拡大し、海氷の一部がウルップ海峡(※1)から太平洋へ流出しました。
※1 ウルップ海峡:ウルップ島の北の海峡
北海道周辺の流氷の動き
2月上旬から中旬にかけ、海氷は北海道オホーツク海側の広い範囲で接岸しました。 2月下旬に入り、西風の影響で海氷は北海道の海岸から離れる所が多くなりました。
海氷の一部は根室海峡、国後水道(※2)や択捉海峡(※3)から太平洋へ流出したほか、2月上旬から中旬にかけ宗谷海峡から日本海へ流出しました。
※2 国後水道:国後島と択捉島の間の水道
※3 択捉海峡:択捉島とウルップ島の間の海峡