オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成31年4月8日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2019年3月)
オホーツク海の海氷域面積は、おおむね平年並で経過しました。
3月31日 |
2月28日
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3月5日
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3月10日
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3月20日
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3月25日
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2019年3月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2018年11月~2019年03月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
3月上旬に、オホーツク海北部・中部を中心に寒気や北西の風の影響を受けて、海氷域面積は一時平年より大きくなりましたが、その後オホーツク海中部・南部で気温の上昇や西風が弱まったことで海氷域が縮小し、オホーツク海全域の海氷域面積はおおむね平年並で経過しました。
オホーツク海南部では2月から引き続き海氷域が平年より東に拡大した状態で、3月上旬まで海氷の一部がウルップ海峡(※1)から太平洋へ流出しました。
今シーズンのオホーツク海の最大海氷域面積は、3月10日に記録した119.74万平方キロメートルで、最大海氷域面積としては平年並でした。
※1 ウルップ海峡:ウルップ島の北の海峡北海道周辺の流氷の動き
北海道周辺では、知床半島周辺を除き、海氷が沖合に離れる所が多くなりました。 海氷の一部は根室海峡、国後水道(※2)及び択捉海峡(※3)から太平洋へ流出しました。
網走では2月27日に、平年より21日早い海明けとなりました。
※2 国後水道:国後島と択捉島の間の水道
※3 択捉海峡:択捉島とウルップ島の間の海峡