オホーツク海の海氷分布(月概況)
令和2年3月9日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2020年2月)
オホーツク海の海氷域面積は、おおむね平年並で経過しました。
網走では平年より19日遅い2月9日に流氷初日、平年より9日遅い2月11日に流氷接岸初日となりました。
2月29日 |
1月31日
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2月5日
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2月10日
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2月15日
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2月20日
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2月25日
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2月29日
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2020年2月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2019年11月~2020年02月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
2月10日頃に低気圧の影響により北部で海氷が西に吹き寄せられ、海氷域面積は一時平年よりも小さくなる時期がありましたが、中部と南部では海氷域の拡大が進み、オホーツク海全域の海氷域面積はおおむね平年並で経過しました。
北海道周辺の流氷の動き
2月上旬、オホーツク海南部では冬型の気圧配置となり北風が吹く日が多く、海氷域の南下が進み、北海道オホーツク海側の海岸の一部で接岸しました。その後、海氷の接岸する範囲は次第に広がり、網走では平年より19日遅い2月9日に流氷初日、平年より9日遅い2月11日に流氷接岸初日を観測しました。なお、網走の流氷初日は1946年の統計開始以来2番目に遅い記録となりました。中旬以降は、気圧の谷や低気圧の通過に伴い海氷が海岸から一時的に離れる所がありましたが、北海道オホーツク海側から国後島にかけての広い範囲で接岸が続きました。また、2月中旬後半以降、海氷の一部は国後水道(※)から太平洋へ流出しました。宗谷海峡では、月を通して小規模な海氷の流入が断続的にみられましたが、日本海への流出は一時的でした。
※ 国後水道:国後島と択捉島の間の水道