オホーツク海の海氷分布(月概況)
令和3年1月8日 気象庁発表
診断(2020年12月)
オホーツク海の海氷域面積は、12月上旬、中旬は平年より小さく、下旬は平年並で経過しました。サハリン東岸の海氷域の南端は、12月31日時点で平年より南の北緯45.8度付近となりました。
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12月31日 |
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![]() 12月31日
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2020年12月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
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図2 オホーツク海の海氷域面積(2020年11月~2020年12月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海では、11月上旬にシャンタル諸島付近、間宮海峡、シェリホフ湾及びオホーツク海北岸で、また11月下旬にはサハリン東岸でそれぞれ結氷が始まりました。オホーツク海では例年結氷が始まる10月下旬以降、北部を中心に12月中旬まで気温が平年より高く経過したため海氷域の拡大が進まず、海氷域面積は12月中旬まで平年より小さく経過しました。12月下旬に強い寒気の吹き出しがあり、海氷域面積は平年並となりました。
北海道周辺の流氷の動き
サハリン東岸の海氷域は12月中旬までおおむね平年並に南下していましたが、12月下旬に強い寒気を伴う北風の影響を受けて南下が進み、12月31日時点の海氷域の南端は平年より南の北緯45.8度付近となりました。