オホーツク海の海氷分布(月概況)

令和3年3月10日 気象庁発表

診断(2021年2月)

オホーツク海の海氷域面積は、2月中旬に一時的に減少し、平年より小さくなりましたが、2月の終わりには平年並になりました。

海氷分布図(オホーツク海全体) 海氷分布図(北海道周辺)
2月28日
1月31日の海氷分布図
1月31日
2月5日の海氷分布図
2月5日
2月10日の海氷分布図
2月10日
2月15日の海氷分布図
2月15日
2月20日の海氷分布図
2月20日
2月25日の海氷分布図
2月25日
2月28日の海氷分布図
2月28日

図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2021年2月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。


オホーツク海の海氷域面積(2020年11月~2021年02月)
年別経過図の凡例

図2 オホーツク海の海氷域面積(2020年11月~2021年02月)

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

2月上旬から中旬前半にかけて、低気圧の影響で暖気が流入しオホーツク海北部では海氷が融解しましたが、中部・南部では海氷域は東に拡大し、オホーツク海全域の海氷域面積は平年並で経過しました。2月中旬後半には発達した低気圧がオホーツク海南部をゆっくりと通過した影響で、海氷域はオホーツク海全域で大きく縮小し、海氷域面積は平年より小さくなりました。その後、海氷域は再び拡大し、2月の終わりには平年並になりました。

北海道周辺の流氷の動き

2月上旬に海氷は北海道オホーツク海側の広い範囲で接岸しました。2月中旬には発達した低気圧の影響で、海氷は知床半島を除く広い範囲で海岸から離れましたが、2月下旬には、再び海岸に近づき広い範囲で接岸しました。
2月上旬以降、海氷の一部は根室海峡に流入し、また一部は国後水道(※1)から太平洋へ流出しました。2月上旬と中旬には一時的に宗谷海峡にも流入しました。

※1 国後水道:国後島と択捉島の間の水道

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