オホーツク海の海氷分布(月概況)
令和4年2月10日 気象庁発表
診断(2022年1月)
オホーツク海全域の海氷域面積は、おおむね1月を通して平年より小さく経過しました。
網走では平年より2日遅い1月24日に流氷初日となりました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2022年1月)
赤線は平年(1991年から2020年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
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図2 オホーツク海の海氷域面積(2021年11月~2022年01月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海では1月に入りおおむね全域で気温が平年より高く経過し、また、1月中旬には低気圧の影響によりサハリン東岸にある海氷が海岸に吹き寄せられたことにより、海氷域の拡大が進まず、オホーツク海全域の海氷域面積は1月初めを除き平年より小さく経過しました。
北海道周辺の流氷の動き
オホーツク海南部では、1月上旬に冬型の気圧配置により北風の吹く日が多かったため、海氷域の南下が進みました。その後、低気圧が北海道付近を通過した影響で海氷は西に流され、1月中旬に猿払村から雄武町にかけての海岸の一部で接岸しました。海氷は接岸する範囲を広げつつ東進し、網走では平年より2日遅い1月24日に流氷初日となりました。1月末には海氷の一部が根室海峡に流入しました。