オホーツク海の海氷分布(月概況)
令和4年4月8日 気象庁発表
診断(2022年3月)
オホーツク海の海氷域面積は、3月を通して平年より小さく経過しました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2022年3月)
赤線は平年(1991年から2020年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2021年11月~2022年03月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
3月は、前月から引き続き、月を通してオホーツク海全域で気温が平年より高く経過したため、サハリン東岸付近の海氷域の拡大が進まず、オホーツク海全域の海氷域面積は月を通して平年より小さく経過しました。
今シーズンのオホーツク海の最大海氷域面積は、3月5日に記録した80.68万平方キロメートルで、最大海氷域面積としては1971年の統計開始以降2番目に小さい値でした。北海道周辺の流氷の動き
3月上旬は西風の吹く日が多く、北海道オホーツク海沿岸の海氷は知床半島周辺を除き沖合に離れました。中旬後半には発達した低気圧が北海道付近を通過した影響で、海氷は再び海岸に近づき、北海道オホーツク海側の海岸の所々で接岸しましたが、下旬には沖合に離れ、融解が急速に進みました。
3月中旬には海氷の一部が宗谷海峡に流入しましたが一時的でした。また、海氷の太平洋への流出は3月末に終息しました。