オホーツク海の海氷分布(月概況)

令和5年1月10日 気象庁発表

診断(2022年12月)

オホーツク海の海氷域面積は、12月上旬は平年より大きく、中旬は平年並、下旬は平年より小さく経過しました。
サハリン東岸の海氷域の南端は、12月31日時点で平年より南の北緯46.2度付近となりました。

海氷分布図(オホーツク海全体)
12月31日
11月30日の海氷分布図
11月30日
12月5日の海氷分布図
12月5日
12月10日の海氷分布図
12月10日
12月15日の海氷分布図
12月15日
12月20日の海氷分布図
12月20日
12月25日の海氷分布図
12月25日
12月31日の海氷分布図
12月31日

図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2022年12月)
赤線は平年(1991年から2020年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。


オホーツク海の海氷域面積(2022年11月~2022年12月)
年別経過図の凡例

図2 オホーツク海の海氷域面積(2022年11月~2022年12月)

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

オホーツク海では、10月中旬にシェリホフ湾、10月下旬にオホーツク海北岸、11月上旬に間宮海峡、11月下旬にシャンタル諸島付近、12月上旬にサハリン東岸、テルペニヤ湾でそれぞれ結氷が始まりました。
12月上旬は、寒気の流入により、オホーツク海全域の海氷域面積は平年より大きく経過しましたが、中旬は、北部を中心に気温が平年より高く経過し、オホーツク海全域の海氷域面積は一時的に減少しました。下旬は、オホーツク海全域で気温が平年より高く経過し、また、発達した低気圧が通過したことによりサハリン東岸の海氷が岸に吹き寄せられたため、海氷域面積は平年より小さく経過しました。
一方、サハリン東岸の海氷域の南下は12月中旬まで平年並でしたが、12月下旬の低気圧の通過の影響を受け、その南端は12月31日時点で平年より南の北緯46.2度付近となりました。

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