オホーツク海の海氷分布(月概況)
令和5年4月10日 気象庁発表
診断(2023年3月)
オホーツク海の海氷域面積は3月上旬は平年並、中旬以降は平年より小さく経過しました。
3月31日 |
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2023年3月)
赤線は平年(1991年から2020年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
図2 オホーツク海の海氷域面積(2022年11月~2023年03月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
3月のオホーツク海は寒気の影響を受けにくく、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、気温が平年より高く経過し、海氷の融解が進みました。オホーツク海全域の海氷域面積は、3月上旬までは平年並でしたが、中旬以降は平年より小さく経過しました。
今シーズンのオホーツク海の最大海氷域面積は、3月5日に記録した107.26万平方キロメートルで、最大海氷域面積としては平年並でした。北海道周辺の流氷の動き
3月初めは、北海道周辺の海氷はサロマ湖から東の海岸で接岸していましたが、その後は沖合に離れ、融解が急速に進みました。海氷の太平洋への流出は3月中旬に終息しました。3月末にはオホーツク海南部の海氷の南端は北緯46度付近まで後退しました。