日本沿岸の月平均潮位の変動

平成18年5月24日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断(2006年4月)

2006年4月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均とくらべ、東北から関東地方の太平洋岸、九州地方の一部、南西諸島の一部でやや~かなり高い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
月平均潮位偏差分布

2006年4月 月平均潮位偏差分布


月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。


偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。


甚だ高い +20 ≤ ΔH
かなり高い +10 ≤ ΔH < +20
やや高い +5 ≤ ΔH < +10
例年並 -5 ≤ ΔH < +5
やや低い -10 ≤ ΔH < -5
かなり低い -20 ≤ ΔH < -10
甚だ低い ΔH < -20

解説

2006年4月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均とくらべ、東北から関東地方の太平洋岸、九州地方の一部、南西諸島の一部でやや~かなり高い状態でした。
東北から九州地方にかけての海域では、月平均海面気圧の偏差が、最近5年間の同月の平均とくらべ、およそ3~4hPa低い状態となっています。また南西諸島の一部では、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均とくらべ、正偏差の状態となっていました。 これらが潮位の高い状態を引き起こしている要因と考えられます。

なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2001~2005年)のデータの平均値からの差としています。

このページのトップへ