日本沿岸の月平均潮位の変動
平成19年1月22日発表
気象庁地球環境・海洋部
診断(2006年12月)
2006年12月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、北海道東部及び関東から東海地方にかけての沿岸でやや~かなり低い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
2006年12月 月平均潮位偏差分布
月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は
最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。
偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。
甚だ高い | +20 ≤ | ΔH |
かなり高い | +10 ≤ | ΔH < | +20 |
やや高い | +5 ≤ | ΔH < | +10 |
例年並 | -5 ≤ | ΔH < | +5 |
やや低い | -10 ≤ | ΔH < | -5 |
かなり低い | -20 ≤ | ΔH < | -10 |
甚だ低い | | ΔH < | -20 |
解説
2006年12月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、北海道東部及び関東から東海地方にかけての沿岸でやや~かなり低い状態でした。
月平均海面気圧の偏差は、北海道から東北北部でおよそ4~5hPa高い状態、関東から東海地方でおよそ2~3hPa高い状態となっています。また、月平均表層水温の偏差は、関東から東海地方にかけての沿岸で低い状態となっています。
これらのことから、上記の低潮位は、北海道東部の沿岸では主に海面気圧の影響、関東から東海地方にかけての沿岸では海面気圧と表層水温の影響によるものと考えられます。
なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2001~2005年)のデータの平均値からの差としています。
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