日本沿岸の月平均潮位の変動
平成19年9月20日発表
気象庁地球環境・海洋部
診断(2007年8月)
2007年8月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、小笠原諸島ではかなり低く、南西諸島ではやや~かなり高い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
2007年8月 月平均潮位偏差分布
月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は
最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。
偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。
甚だ高い | +20 ≤ | ΔH |
かなり高い | +10 ≤ | ΔH < | +20 |
やや高い | +5 ≤ | ΔH < | +10 |
例年並 | -5 ≤ | ΔH < | +5 |
やや低い | -10 ≤ | ΔH < | -5 |
かなり低い | -20 ≤ | ΔH < | -10 |
甚だ低い | | ΔH < | -20 |
解説
2007年8月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、小笠原諸島ではかなり低く、南西諸島ではやや~かなり高い状態でした。その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
月平均表層水温は、小笠原近海で最近5年間の同月の平均と比べ、約1℃低い状態でした。このため、小笠原諸島で月平均潮位がかなり低くなったと考えられます。北西太平洋 半旬別海面高度偏差によると、南西諸島近海を暖水渦(参考:【コラム】日本近海の異常潮位)が通過しており、このため南西諸島では月平均潮位がやや~かなり高くなったと考えられます。
なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2002~2006年)のデータの平均値からの差としています。
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