日本沿岸の月平均潮位の変動
平成21年2月20日発表
気象庁地球環境・海洋部
診断(2009年1月)
2009年1月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、紀伊半島西部から四国にかけての瀬戸内海を含む沿岸ではやや~かなり低く、伊豆諸島南部ではかなり低い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
2009年1月 月平均潮位偏差分布
月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は
最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。
偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。
甚だ高い | +20 ≤ | ΔH |
かなり高い | +10 ≤ | ΔH < | +20 |
やや高い | +5 ≤ | ΔH < | +10 |
例年並 | -5 ≤ | ΔH < | +5 |
やや低い | -10 ≤ | ΔH < | -5 |
かなり低い | -20 ≤ | ΔH < | -10 |
甚だ低い | | ΔH < | -20 |
解説
2009年1月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、紀伊半島西部から四国にかけての瀬戸内海を含む沿岸ではやや~かなり低く、伊豆諸島南部ではかなり低い状態でした。
紀伊半島西部から四国の沿岸では、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均に比べて0.5℃程度低くなっています。このため、これらの沿岸では月平均潮位がやや~かなり低くなったと考えられます。
また、八丈島の南を黒潮が流れていたことにより、伊豆諸島の周辺海域では月平均表層水温が最近5年間の同月の平均に比べて2~3℃程度低い状態となっています。このため、伊豆諸島南部で月平均潮位がかなり低くなったと考えられます。
なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2004~2008年)のデータの平均値からの差としています。
また、月平均潮位偏差の各地点の値は潮汐概況に掲載しています。
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