日本沿岸の月平均潮位の変動

平成21年11月20日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断(2009年10月)

2009年10月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、北日本及び北陸地方の沿岸ではやや~かなり高く、四国地方の太平洋側沿岸ではやや高い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
月平均潮位偏差分布

2009年10月 月平均潮位偏差分布


月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。


偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。


甚だ高い +20 ≤ ΔH
かなり高い +10 ≤ ΔH < +20
やや高い +5 ≤ ΔH < +10
例年並 -5 ≤ ΔH < +5
やや低い -10 ≤ ΔH < -5
かなり低い -20 ≤ ΔH < -10
甚だ低い ΔH < -20

解説

2009年10月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、北日本及び北陸地方の沿岸ではやや~かなり高く、四国地方の太平洋側沿岸ではやや高い状態でした。

北日本及び北陸地方では、月平均海面気圧が最近5年間の同月の平均と比べ、2~4hPa低い状態でした。このため、これらの地方の沿岸で月平均潮位がやや~かなり高くなったと考えられます。
黒潮が三宅島付近を通る非大蛇行接岸流路となっていました。このため、2009年2月以降、月平均潮位の低い状態が続いていた三宅島では、潮位の低い状態がほぼ解消しました。

なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2004~2008年)のデータの平均値からの差としています。 また、月平均潮位偏差の各地点の値は潮汐概況に掲載しています。

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