日本沿岸の月平均潮位の変動

平成22年11月22日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断(2010年10月)

2010年10月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、北海道および南西諸島の一部を除き、広い範囲の沿岸でやや~かなり高い状態でした。
月平均潮位偏差分布

2010年10月 月平均潮位偏差分布


月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。


偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。


甚だ高い +20 ≤ ΔH
かなり高い +10 ≤ ΔH < +20
やや高い +5 ≤ ΔH < +10
例年並 -5 ≤ ΔH < +5
やや低い -10 ≤ ΔH < -5
かなり低い -20 ≤ ΔH < -10
甚だ低い ΔH < -20

解説

2010年10月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、北海道および南西諸島の一部を除き、広い範囲の沿岸でやや~かなり高い状態でした。

本州、四国および九州地方の沿岸では、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均に比べて1~2℃程度高い状態でした。そのため、この海域では月平均潮位がやや~かなり高くなったと考えられます。
父島および与那国島周辺海域では、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均に比べて0.5℃程度高い状態でした。そのため、これらの海域では月平均潮位がやや高くなったと考えられます。

(参考情報:月平均表層水温の偏差

なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2005~2009年)のデータの平均値からの差としています。 また、月平均潮位偏差の各地点の値は潮汐概況に掲載しています。

(参考情報:潮汐概況

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