日本沿岸の月平均潮位の変動
2017年11月20日発表
気象庁地球環境・海洋部
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震で観測機器の破損や地盤の変動が大きかった東北地方の地点(青森県八戸~福島県小名浜)については、診断での利用を終了または休止しています。 また、それ以外の地点においても、潮位観測値に地盤の変動の影響が含まれている可能性があります。 下関は、所管機関が国土交通省港湾局へ変更になり、名称が弟子待検潮所となりましたが、観測は同一地点で続けており、診断への利用を継続しています。 診断(2017年10月)2017年10月の月平均潮位は最近5年間の同月の平均に比べ、三宅島で甚だ高く、沖縄地方の沿岸でかなり高く、東海地方の沿岸でかなり~やや高く、九州南部・奄美地方の沿岸 、父島でやや高い状態でした。一方、北海道地方の沿岸ではかなり~やや低く、東北地方の沿岸ではやや低い状態でした。 2017年10月 月平均潮位偏差分布 月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響により、▲で示した地点は診断での利用を終了または休止しています。 偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。
解説2017年10月の月平均海面気圧は、最近5年間の同月の平均に比べ、北日本では一部+4hPa程度となるなど高い状態でしたが、その他の地域では全般に±2hPa以内でした。 |