潮位観測施設への平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響
潮位観測点の標高の改定
国土地理院は、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による大きな地盤変動が観測された地域の水準点標高を、2011年10月31日に改定しました。気象庁ではこの結果に基づいて、2012年1月1日に潮位観測点の標高を改定しました。診断では標高の改定結果及びGPS測量による地盤変動量を考慮していますが、地盤変動の影響が大きかった地域では、引き続き潮位観測値が地盤変動の影響を受けている可能性があります。
なお、大きな地盤沈下によって地震直後から診断での利用を休止していた銚子漁港では、改定された標高を用いて2012年1月から診断での利用を再開しています。
診断での利用を終了または休止している地点
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震により、潮位観測施設が被害を受けて潮位観測データを入手できなくなった地点があります。また、観測再開後も、潮位観測値に及ぼす地盤変動の影響が大きい地点があります。
このため、以下の地点では、「日本沿岸の月平均潮位の変動」の診断での利用を終了または休止しています。
(1)観測施設に被害を受け、観測を終了した地点:八戸
(2)観測再開後も潮位観測値に及ぼす地盤変動の影響が大きいことから、診断での利用を休止している地点:宮古、大船渡、鮎川、小名浜
(2024年12月20日現在)
今後、観測施設が復旧した地点については、潮位観測データの品質確認を行ったうえで順次診断での利用を再開いたします。
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響により
診断での利用を終了または休止している地点の分布
○:観測施設に被害を受け、観測を終了した地点
△:観測再開後も潮位観測値に及ぼす地盤変動の影響が大きいことから、
診断での利用を休止している地点
(2024年12月20日現在)