臨時診断表 今年後半の高い潮位について

平成25年6月25日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断

例年、夏から秋にかけては潮位が高くなり、浸水や冠水が発生しやすくなります。

東北地方太平洋沖地震に伴う地盤沈下が大きい地域では、6月後半から12月にかけて浸水や冠水に一層の注意が必要です。

大潮の時期の最高潮位(鮎川(宮城県))
大潮の時期の最高潮位(鮎川(宮城県))
グラフの日付は、大潮の時期の中で平常時の満潮の潮位が最も高くなる日を表します。


解説

例年、夏から秋にかけては、海水温が高くなることなどの影響で、平常時の潮位が高くなり、沿岸地域では浸水や冠水が発生しやすくなります。今年は6月後半から12月まで大潮の時期に満潮の潮位が高くなります。

特に「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」に伴い顕著な地盤沈下が生じた岩手県から茨城県にかけての沿岸では、大潮の満潮時を中心に浸水する範囲が拡大したり、浸水の深さが増すおそれがありますので注意してください。また、台風や低気圧が接近したり、異常潮位が発生した場合は、さらに潮位が高くなりますので、より一層の注意が必要です。 地元気象台から発表される高潮警報・注意報や潮位情報に留意してください。

表:平成25年6月後半以降の満月と新月の日
日(新月の日) 日(満月の日)
6月 23日
7月 8日 23日
8月 7日 21日
9月 5日 19日
10月 5日 19日
11月 3日 18日
12月 3日 17日

これらの日の前後数日間が大潮の時期にあたります。
なお、満潮の潮位が最も高い日は、東北地方から関東地方北部の太平洋沿岸において は、多くの場合、満月や新月の日よりも1 日~4 日遅れて現れます。また、同じ大潮で も満潮の潮位が最も高くなる日は地点によって異なる場合があります

備考

平成25年の各地の平常時の潮位は気象庁ホームページの潮位表でご覧いただけるほか、岩手県から茨城県にかけての12地点については、毎時潮位カレンダーとして、1 時間毎の潮位も掲載しています。

なお、仙台管区気象台、気象庁、福岡管区気象台及び沖縄気象台では、今後の高い潮位に関する報道発表を行っています。

関連情報

データ

潮汐・海面水位の知識

このページのトップへ