臨時診断表 2013年8月中旬の日本近海の高い海面水温について
平成25年8月28日発表
気象庁地球環境・海洋部
診断
日本海、東シナ海、四国・東海沖における2013年8月中旬の海面水温は、平年よりかなり高くなりました。
海面水温の平年値(1981~2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。内湾域等は、薄い灰色で示しています。
この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。
解説
海面水温
日本海(図1の海域1,3)、東シナ海(図1の海域5,8)、四国・東海沖(図1の海域6)における2013年8月中旬の海面水温は、1985年以降、8月中旬としては最も高くなりました(表1:日本近海の海域別旬平均海面水温を参照)。 これらの海域では、8月上旬から高気圧に覆われ、日射量が平年より多かったことに加えて、日本海では南よりの暖かい風の影響を受けたため、また、東シナ海と四国・東海沖では風が平年より弱かったため、海面水温がかなり高くなったと考えられます。
参考図:2013年8月中旬の旬平均海面水温その他
気象庁では、日本近海の海面水温について定期診断を発表しています。最新の状況については、こちらをご覧ください。
定期診断:日本近海の海面水温
統計範囲※2 | 海面水温(℃) | 平年差(℃) | 8月中旬としての順位※3 |
---|---|---|---|
海域 1 | 24.7 | 2.7 | 1 |
海域 2 | 19.5 | 1.0 | 6 |
海域 3 | 28.1 | 2.5 | 1 |
海域 4 | 25.7 | 0.7 | 9 |
海域 5 | 29.6 | 2.0 | 1 |
海域 6 | 29.7 | 1.6 | 1 |
海域 7 | 28.1 | 0.3 | 11 |
海域 8 | 30.2 | 1.4 | 1 |
海域 9 | 30.2 | 1.6 | 2 |
海域 10 | 30.5 | 1.3 | 2 |
※1 この表の値は、速報値です。後から入手した観測値によって値が変更されることがあります。
※2 図1の海域区分を示しています。
※3 1985年以降の29年間の順位を示しています。