気候リスクを認識する
気候はさまざまな産業等に影響を与えます
気候とはある程度長い期間における気温や降水量などの大気の状態のことをいいます。
大雨や台風など短い時間に大きな被害を与える現象とは違いますが、気候も生活や産業に様々な影響を与えます。
<参考リンク:過去の国内の気候・異常気象> |
気候リスクとは? 気候リスク=(異常気象などの起こる可能性)×(その影響の大きさ)
異常気象などによりこのような影響を受ける可能性のことを「気候リスク」といいます。 気候リスクは「異常気象などの影響を与える気候が起こる可能性」と「その影響の大きさ」の掛け算と考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。 影響を与える気候が起こる可能性が小さくてもその影響が大きければリスクは大きくなります。また、リスクという言葉から連想される悪い影響だけではなく、好影響も含まれます。 図3 2010年夏の猛暑の影響(新聞報道等から作成) また、気候により影響を受ける可能性やその影響の大きさは当事者によって様々です。すなわち気候リスクも当事者によって異なるといえます。例えば2010年の猛暑という同じ現象に対してもその影響は個々の産業分野によって大きく異なりました。(図3) さらに地球温暖化等の気候変動の影響により、過去に比べて異常気象などの発生の可能性が高まっていることから気候リスクは増大しているといえます。 |
気候リスクを軽減するために ~気候リスク管理のプロセス~
図4 気候リスク管理のプロセス
気候情報(過去の統計値や季節予報など)などを用いて気候リスクを把握し対応することを気候リスク管理といいます。 まずは、身の回りの気候リスクを認識することが必要です。
を考えることで、気候リスクを軽減できる可能性が見えてきます。
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