日本近海の海面水温(月概況)

平成25年3月21日発表 (次回発表予定  4月22日)
気象庁地球環境・海洋部


診断 (2013年2月)

  • 日本海、黄海および東シナ海北部の海面水温は平年より低くなっていました(図中A)。
  • 東シナ海南部、沖縄近海および沖縄の東では海面水温が平年より高くなっていました(図中B)。
  • 日本の南の東経135度以東、父島近海、日本の東および日本のはるか東の東経160度以西では、海面水温が平年より低くなっていました(図中C)。
  • 常磐沖の北緯36度から北緯38度、東経141度から東経145度では、海面水温が平年より高くなっていました(図中D)。

日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2013年2月)
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2013年2月)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 海氷で覆われているため海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。

解説

日本近海の海面水温

日本海、黄海および東シナ海北部の海面水温は平年より低くなっていました(図中A)。特に日本海中部では、海面水温が平年より2℃上低い海域がみられました。これらの海域では、2月上旬の後半から下旬の前半にかけて寒気の影響を受けて海面水温が平年より大きく低下し、中旬には海面水温が平年より低い海域が拡大しました。

東シナ海南部、沖縄近海、沖縄の東では海面水温が平年より高くなっていました(図中B)。特に、北緯27度、東経123度付近の海面水温は、平年よりかなり高い状態でした。

日本の南の東経135度以東、父島近海、日本の東、日本のはるか東の東経160度以西では、海面水温が平年より低くなっていました(図中C)。

常磐沖の北緯36度から北緯38度、東経141度から東経145度では、黒潮続流の暖水による影響で、海面水温が平年より高くなっていました(図中D)。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。

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