日本近海の海面水温(月概況)
平成27年3月20日発表
気象庁地球環境・海洋部
診断 (2015年2月)
- 日本海の海面水温は、北部(図中A)で平年より高く、中部(図中B)で平年より低くなっていました。
- 本州東方の東経145度以西では、海面水温が平年より低くなっていました(図中C)。
- 東シナ海、沖縄の南および日本の南から南鳥島近海にかけては、海面水温が平年より低くなっていました(図中D)。
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2015年2月)
解説
日本近海の海面水温
日本海の海面水温は、北部(図中A)で平年より高く、中部(図中B)で平年より低くなっていました。北部では平年ほど寒気の影響を受けなかったことや、平年より風が弱かったことにより、海面水温が平年より高い海域が拡大しました。
本州東方の東経145度以西では、海面水温が平年より低くなっていました(図中C)。この海域では親潮や下層の冷水の影響で、日高沖や常磐沖を中心に、海面水温が平年よりかなり低い海域がみられました。
東シナ海、沖縄の南および日本の南から南鳥島近海にかけては、海面水温が平年より低くなっていました(図中D)。
- 参考図:日本近海の月平均海面水温分布図(2015年2月)
- 参考図:日本近海の旬平均海面水温分布図(2015年2月) [ 上旬 | 中旬 | 下旬 ]
- 参考図:日本近海の旬平均海面水温平年差分布図(2015年2月) [ 上旬 | 中旬 | 下旬 ]
- 参考情報:北西太平洋の海面水温(2015年2月)
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。