日本近海の海面水温(月概況)

平成29年3月21日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断 (2017年2月)

  • 日高沖、釧路沖、三陸沖の北緯40度以北、関東の東では、海面水温が平年よりかなり高い海域がみられました(図中A)。
  • 三陸沖の北緯40度以南では、海面水温が平年よりかなり低い海域がみられました(図中B)。
  • 日本海、東シナ海、沖縄の東、沖縄の南では、海面水温が平年より高く、かなり高い海域もみられました(図中C)。

日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2017年2月)
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2017年2月)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃ごとのスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。また、海氷のために海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。

解説

日本近海の海面水温

日高沖、釧路沖、三陸沖の北緯40度以北、関東の東では、下層の暖水の影響で、1月に引き続き海面水温が平年よりかなり高い海域がみられました(図中A)。

三陸沖の北緯40度以南では、親潮や下層の冷水の影響で、海面水温が平年よりかなり低い海域がみられました(図中B)。

日本海、東シナ海、沖縄の東、沖縄の南では、海面水温が平年より高く、かなり高い海域もみられました(図中C)。これらの海域では、2月上旬には海面水温が平年よりかなり高い海域が広くみられましたが、寒気や強風の影響を受けることが多かったため、2月下旬には海面水温が平年よりかなり高い海域は縮小しました。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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