日本近海の海面水温(月概況)
平成30年2月20日発表
気象庁地球環境・海洋部
診断 (2018年1月)
- 日本海、東シナ海北部では、海面水温が平年より低くなっていました(図中A)が、朝鮮半島の東、北海道西方では海面水温が平年より高い海域もみられました(図中B)。
- 三陸沖、北海道南東方では、海面水温が平年より高くなっていました(図中C)。
- 常磐沖では、海面水温が平年より低くなっていました(図中D)。
- 四国・東海沖では、海面水温が平年よりかなり低い海域がみられました(図中E)。
- 沖縄の南、沖縄の東、東シナ海南部では、海面水温が平年より高い海域がみられました(図中F)。
- 南鳥島近海では、海面水温が平年より高く、平年よりかなり高い海域もみられました(図中G)。
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2018年1月)
解説
日本近海の海面水温
日本海南部、東シナ海北部では上旬及び下旬に、日本海北部・中部では下旬に、寒気や平年より風が強かった影響で、海面水温が平年より低くなっていました(図中A)が、朝鮮半島の東、北海道西方では海面水温が平年より高い海域もみられました(図中B)。
三陸沖、北海道南東方では、下層の暖水の影響で、海面水温が平年より高くなっていました(図中C)。
常磐沖では、下層の冷水の影響で、海面水温が平年より低くなっていました(図中D)。
四国・東海沖では、黒潮の大蛇行の影響で、海面水温が平年よりかなり低い海域がみられました(図中E)。
沖縄の南、沖縄の東、東シナ海南部では、海面水温が平年より高い海域がみられましたが、中旬は寒気や強風の影響で、平年より高い海域が縮小しました(図中F)。
南鳥島近海では、海面水温が平年より高く、平年よりかなり高い海域もみられました(図中G)。
- 参考図:日本近海の月平均海面水温分布図(2018年1月)
- 参考図:日本近海の旬平均海面水温分布図(2018年1月) [ 上旬 | 中旬 | 下旬 ]
- 参考図:日本近海の旬平均海面水温平年差分布図(2018年1月) [ 上旬 | 中旬 | 下旬 ]
- 参考図:日本近海の深さ100mの旬平均水温分布図(2018年1月) [ 上旬 | 中旬 | 下旬 ]
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
- 参考情報:北西太平洋の海面水温(2018年1月)
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。