日本近海の海面水温(月概況)
令和5年2月20日 気象庁発表
診断 (2023年1月)
- 日本海では、広い範囲で海面水温が平年より高く、平年よりかなり高い海域もみられました(図中A)。
- 北海道南東方、本州東方では、海面水温が平年よりかなり高い海域がみられました(図中B)。
- 四国・東海沖では、海面水温が平年より高い海域がみられました(図中C)。一方、紀伊半島の南では、海面水温が平年よりかなり低い海域がみられました(図中D)。
- 関東南東方、父島近海、南鳥島近海では、海面水温が平年より低い海域がみられました(図中E)。
- 東シナ海、沖縄の東では、海面水温が平年より高い海域がみられました(図中F)。
- 沖縄の南では、海面水温が平年より高い海域がみられました(図中G)。
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2023年1月)
解説
日本近海の海面水温
日本海では、中旬に寒気が弱かった影響で、広い範囲で海面水温が平年より高く、平年よりかなり高い海域もみられました(図中A)。
北海道南東方、本州東方では、下層の暖水の影響で、海面水温が平年よりかなり高い海域がみられました(図中B)。
四国・東海沖では、中旬に寒気が弱かった影響に加え、黒潮や黒潮から分かれた暖水の影響で、海面水温が平年より高い海域がみられました(図中C)。一方、紀伊半島の南では、黒潮大蛇行に伴う冷水渦の影響により、海面水温が平年よりかなり低い海域がみられました(図中D)。
関東南東方、父島近海、南鳥島近海では、海面水温が平年より低い海域がみられました(図中E)。
東シナ海、沖縄の東では、上旬に平年より風が弱く、日射量が多かった影響に加え、中旬に寒気が弱かった影響もあり、海面水温が平年より高い海域がみられました(図中F)。
沖縄の南では、上旬と中旬に平年より日射量が多かった影響に加え、中旬に寒気が弱かった影響もあり、海面水温が平年より高い海域がみられました(図中G)。
- 参考図:日本近海の月平均海面水温分布図(2023年1月)
- 参考図:日本近海の旬平均海面水温分布図(2023年1月) [ 上旬 | 中旬 | 下旬 ]
- 参考図:日本近海の旬平均海面水温平年差分布図(2023年1月) [ 上旬 | 中旬 | 下旬 ]
- 参考図:日本近海の深さ100mの旬平均水温分布図(2023年1月) [ 上旬 | 中旬 | 下旬 ]
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
- 参考情報:北西太平洋の海面水温(2023年1月)
海面水温の診断にあたって
- 1991〜2020年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。