日本沿岸海況監視予測システムの技術仕様

日本沿岸海況監視予測システム(MOVE-JPN)の技術仕様です。

全般

システム和名日本沿岸海況監視予測システム
システム英名the Japanese Coastal Ocean Monitoring and Forecasting System
略称MOVE-JPN (開発時呼称 MOVE/MRI.COM-JPN )
プロトタイプ開発気象研究所 全球大気海洋研究部
運用開始日2020年10月28日
予測期間日本近海モデルで10日間、北太平洋モデルでは1か月

海洋・海氷モデル

基盤モデル気象研究所共用海洋モデル MRI.COM v5.0
モデル構成全球、北太平洋、日本近海の3モデル結合 (データ同化解析モデルは全球、北太平洋の2モデル結合)
領域全球:極域も含めた全球、北太平洋:99E-80W, 15S-63N、日本近海:117E-160E, 20N-52N
格子系水平:緯度経度座標(全球モデルのみ3極座標)、鉛直:深度座標(海面高度に応じて上下するz*座標)
水平解像度全球:1度、北太平洋:東西1/11度・南北1/10度、日本近海:東西1/33度・南北1/50度
鉛直解像度2-600m、60層
移流スキームSecond Order Momentスキーム
大気強制速報解析、予測では気象庁大気モデルGSM出力など、遅延解析では大気解析JRA-3Qを利用
潮汐主要8分潮、気象研究所開発の潮汐スキーム利用
河川流入気候値
海氷モデル気象研究所開発の5カテゴリー海氷モデル
モデル結合手法全球-北太平洋は双方向オンライン・ネスティング、北太平洋-日本近海は単方向オフライン・ネスティング、気象研究所開発のカップラー利用

データ同化システム

同化システムMOVE (incremental 4D-VAR)
観測データ現場水温・塩分観測(船舶、ブイ、アルゴフロートなど)、衛星観測と現場観測から作成した海面水温解析プロダクトMGDSST、衛星による海面高度観測、気象庁海氷解析
同化サイクル10日間の同化ウィンドウ(遅延解析と速報解析の組み合わせ)、予測モデルの初期化は3日間のIAUスキーム。詳細は数値予報解説資料集の「日本沿岸海況監視予測システム」を参照。

データ提供

  • 気象庁配信資料に関する仕様(海洋) No30508, No30605
  • 気象研究所による日本沿岸海洋再解析データセット「MOVE/MRI.COM-JPN Dataset」(外部サイト) (気象研究所の長期再解析用の海洋モデル・データ同化システムは、気象庁現業システムとは仕様が一部異なっています。)
  • 「DIAS データ俯瞰・検索システム」によるMOVE/MRI.COM-JPN Datasetのダウンロード(外部サイト)
  • 参照論文など