オホーツク海の海氷分布(月概況)
令和6年2月9日 気象庁発表
診断(2024年1月)
オホーツク海の海氷域面積は、1月上旬・中旬は平年より大きく、1月下旬は平年並で経過しました。
網走では平年より3日早い1月19日に流氷初日、平年より13日早い1月22日に流氷接岸初日となりました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2024年1月)
赤線は平年(1991年から2020年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
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図2 オホーツク海の海氷域面積(2023年11月~2024年01月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海では、1月上旬・中旬は北部・中部を中心に寒気の影響を受け気温が平年より低く経過したため、海氷域の拡大が進み、オホーツク海全域の海氷域面積は平年より大きく経過しました。1月下旬には発達した低気圧がオホーツク海南部を通過した影響でサハリンの東の海氷が岸に吹き寄せられたことにより、海氷域面積は一時的に減少し、その後、1月末にかけて平年並で経過しました。
北海道周辺の流氷の動き
オホーツク海南部では、1月は低気圧の通過が多かったことや一時的な冬型の気圧配置の強まりにより、海氷は平年より早いペースで南下しました。海氷は中旬には北海道オホーツク海沿岸に接近し、下旬には広い範囲で接岸しました。網走では平年より3日早い1月19日に流氷初日、平年より13日早い1月22日に流氷接岸初日となりました。1月末には海氷の一部が根室海峡に流入しました。
宗谷海峡では、1月中旬以降小規模な海氷の流入が続きましたが、日本海への流出は一時的でした。