オホーツク海の海氷分布(月概況)
令和6年3月8日 気象庁発表
診断(2024年2月)
オホーツク海全域の海氷域面積は、2月中旬以降平年より大きく経過しました。
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図1 オホーツク海の海氷分布の経過(2024年2月)
赤線は平年(1991年から2020年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
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
図2 オホーツク海の海氷域面積(2023年11月~2024年02月)
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海では、2月中旬までは北部・中部を中心に、2月下旬は全域で寒気の影響を受け、気温が平年より低く経過し、また、2月中旬以降は低気圧通過の影響で西風の吹く日が多くなりました。このため、オホーツク海北部・中部を中心に海氷域の拡大が進み、オホーツク海全域の海氷域面積は、上旬は平年並、中旬以降は平年より大きく経過しました。
北海道周辺の流氷の動き
2月上旬には北海道オホーツク海側の沿岸の広い範囲で海氷は接岸しましたが、2月中旬は低気圧通過の影響で南風や西風の吹く日が多かったため、海氷は知床半島付近を除き海岸から大きく離れました。2月下旬は北風の吹く日が多かったため、海氷は再び海岸に近づき、2月末には北海道オホーツク海側の沿岸の広い範囲で再び接岸しました。
海氷の一部は、2月上旬以降根室海峡と国後水道(※)から太平洋へ流出しました。また、宗谷海峡には断続的に海氷が流入し、2月上旬と2月下旬には海氷の一部が一時的に日本海へ流出しました。
※ 国後水道: 国後島と択捉島の間の水道