日本沿岸の月平均潮位の変動

平成19年3月20日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断(2007年2月)

2007年2月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、東海地方から紀伊半島にかけての沿岸でやや~かなり高い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
月平均潮位偏差分布

2007年2月 月平均潮位偏差分布


月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は 最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。


偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。


甚だ高い +20 ≤ ΔH
かなり高い +10 ≤ ΔH < +20
やや高い +5 ≤ ΔH < +10
例年並 -5 ≤ ΔH < +5
やや低い -10 ≤ ΔH < -5
かなり低い -20 ≤ ΔH < -10
甚だ低い ΔH < -20

解説

2007年2月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均と比べ、東海地方から紀伊半島にかけての沿岸でやや~かなり高い状態でした。
月平均表層水温は、最近5年間の同月の平均と比べ、東海地方から紀伊半島にかけての沿岸でおよそ1~3℃高い状態となっています。
黒潮の東海沖から三宅島付近への流れの一部が、東海地方から紀伊半島にかけての沿岸に流入して月平均表層水温の高い状態を引き起こし、月平均潮位が高くなったと考えられます。(参考情報:NOAA衛星海面水温図
なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧ともに最近5年間(2002~2006年)のデータの平均値からの差としています。

このページのトップへ