日本沿岸の月平均潮位の変動

2026年7月21日 気象庁発表
(次回発表予定 2026年8月20日)

診断(2026年6月)

2026年6月の月平均潮位は、最近5年間の同月の平均に比べ、四国地方の太平洋沿岸、瀬戸内海の一部、豊後水道、九州南部の沿岸および大東島地方でやや~かなり高い状態でした。一方、東海地方の沿岸および三宅島、石垣島地方でやや~かなり低い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
月平均潮位偏差分布

2026年6月 月平均潮位偏差分布


月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響により、▲で示した地点は診断での利用を休止しています。詳しくは、「潮位観測施設への平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響」をご覧ください。

令和6年(2024年)能登半島地震の影響により、■で示した地点は診断での利用を休止しています。

所管機関が気象庁から、下関は国土交通省港湾局へ、銚子漁港は千葉県へ変更になりましたが、診断への利用を継続しています。

偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。


甚だ高い +20 ≤ ΔH  
かなり高い +10 ≤ ΔH < +20
やや高い +5 ≤ ΔH < +10
例年並 -5 ≤ ΔH < +5
やや低い -10 ≤ ΔH < -5
かなり低い -20 ≤ ΔH < -10
甚だ低い ΔH < -20

解説

四国地方の太平洋沿岸や九州南部の沿岸では、黒潮が接岸したことや黒潮から分かれた暖水が流れ込んだ影響があり、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ高い状態でした。
大東島地方では、月を通して周辺に暖水渦がありました。
東海地方の沿岸では、月を通して周辺に冷水域や冷水渦があり、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ低い状態でした。
三宅島では、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ低い状態でした。
石垣島地方では、月を通して周辺に冷水渦がありました。
これらのことから、月平均潮位が四国地方の太平洋沿岸や九州南部の沿岸および大東島地方でやや~かなり高い状態になった一方、東海地方の沿岸および三宅島、石垣島地方でやや~かなり低い状態になったものと考えられます。

(参考情報:月平均表層水温の偏差

なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧、地盤上下変動量(検潮所周辺の国土地理院のGPS観測データをもとに気象庁で計算した推定値)と最近5年間(2021~2025年)のデータの平均値との差としています。 また、月平均潮位偏差の各地点の値は潮汐概況に掲載しています。
(参考情報:潮汐概況

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