平成7年5月中旬～7月下旬の日照不足と低温

東北や北陸で5月中旬～7月下旬にかけて日照不足と低温が継続。
農業被害が発生。

災害状況

農業被害額908億円
（農林水産省まとめ）

概要

　5月から7月にかけては、日照時間は全国的に平年に比べて少なくなった。特に東北・北陸・関東甲信地方では、5月、6月に月間日照時間が2か月連続でかなり少なくなるなど、顕著な寡照となった。また、気温は6月を中心に全国的に低温となった。
　5月から6月は低気圧や前線の影響を受けることが多かったため、5月は月間日照時間は四国・九州・沖縄を除いて全国的に平年に比べて少なくなった。特に東北・北陸・関東甲信・中国地方では平年に比べてかなり少なくなった。6月は、月間日照時間は四国・九州を除いて全国的に平年に比べて少なくなった。特に東北・北陸・関東甲信・近畿・南西諸島では平年に比べてかなり少なくなった。また、6月は寒気の影響を受ける日が多く、月平均気温は北海道と沖縄を除いて、全国的に平年に比べて低くとなった。特に北陸・近畿・中国・四国ではかなり低くなった。7月は、前線の影響を受けることが多く、月間日照時間は東北日本海側・北陸などの日本海側を中心に平年に比べて少なくなった。月平均気温はほぼ全国的に平年並み～高いとなった。
　この低温・寡照により、東北・北陸地方を中心に水稲、麦、野菜、果樹等の生育や品質に影響が生じた。