はじめに
太平洋赤道域の大気・海洋の変動であるエルニーニョ/ラニーニャ現象(以下、「エルニーニョ現象等」と表記)は、世界各地の天候に大きな影響を及ぼします。気象庁では、エルニーニョ現象等の動向を監視するとともに、同現象の実況と見通しに関する情報を毎月10日頃に、「エルニーニョ監視速報」として発表しています。
平成21年7月からは、日本の天候との明瞭な関係が見られる西太平洋熱帯域およびインド洋熱帯域に関する情報を付加しました。また、平成28年8月からは、エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生・持続・終息の可能性に確率予測表現(10%単位)を付加しました。
気象庁では、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が”6か月以上続けて”+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。
「エルニーニョ監視速報」においては
速報性の観点から、実況と予測を合わせたエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が
+0.5℃以上の状態で6か月以上持続する場合に「エルニーニョ現象が発生」、
−0.5℃以下の状態で6か月以上持続する場合に「ラニーニャ現象が発生」と表現しています。その後、実況値にもとづき、発生期間を確定します。
なお、「過去のエルニーニョ監視速報」に掲載している情報や図表等は、使用するデータや平年値の更新等により変わることがありますので、最新のデータは「エルニーニョ/ラニーニャ現象に関するデータ」をご利用ください。また、エルニーニョ現象等に関する解説は、「エルニーニョ/ラニーニャ現象とは」や
「よくある質問(エルニーニョ/ラニーニャ現象)」を参照してください。