2024年春(3月〜5月)の天候
2024年6月3日 作成
2024年春(3月〜5月)の特徴
* 気温は、北・西日本と沖縄・奄美でかなり高かった
気温は、暖かい空気に覆われやすかったため、北・西日本と沖縄・奄美でかなり高かった。
* 降水量は、西日本日本海側、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり多かった
降水量は、低気圧や前線などの影響を受けやすかった西日本日本海側、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり多かった。西日本太平洋側では、1946年の統計開始以降、春として1位の多雨となった。
* 日照時間は、北日本日本海側と北日本太平洋側で多く、西日本太平洋側で少なかった
日照時間は、高気圧に覆われやすかった北日本日本海側と北日本太平洋側で多かった。一方、低気圧や前線の影響を受けやすかった西日本太平洋側では少なかった。
概況
暖かい空気に覆われやすかったため、春の平均気温は北・西日本と沖縄・奄美でかなり高く、東日本で高かった。特に、南から暖かい空気が流れ込みやすかった4月には、北・東日本と沖縄・奄美では1946年の統計開始以降で4月として1位の記録的な高温となった。北日本では高気圧に覆われる日が多かったため、春の日照時間は北日本日本海側と北日本太平洋側で多かった。一方、東・西日本と沖縄・奄美は、低気圧や前線の影響を受けやすかった。このため、春の降水量は、西日本日本海側、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり多かった。西日本太平洋側の春の降水量は平年比150%で、1946年の統計開始以降、春として1位の多雨となった。また、春の日照時間は西日本太平洋側で少なかった。
降水量は、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美ではかなり多かった。東日本日本海側では多かった。北日本日本海側、北日本太平洋側では平年並だった。
日照時間は、北日本日本海側、北日本太平洋側では多かった。西日本太平洋側では少なかった。東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。
気温、降水量、日照時間等の気候統計値
平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 | 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況 |
* 平均気温の高い記録を更新した地域なし * 平均気温の低い記録を更新した地域なし * 降水量の多い記録を更新した地域西日本太平洋側、東海地方、山陽、四国地方
* 降水量の少ない記録を更新した地域なし * 日照時間の多い記録を更新した地域なし * 日照時間の少ない記録を更新した地域なし |
旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 | 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) |
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1) | この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1) |
月別の天候経過
3月の天候
4月の天候
5月の天候
- 5月の天候経過
- 5月の500hPa高度・偏差の分布図※
- 5月の海面気圧・偏差の分布図※
- 5月の850hPa気温・偏差の分布図※
- 5月の外向き長波放射量の偏差の分布図※
※ 循環場の図は翌月数日経ってから掲載します。それまでは、月の天候経過に掲載の速報図を参照ください。
循環場
500hPa高度場等の特徴
500hPa高度は極域で低く、中緯度では帯状に高かった。このため、日本を含む中緯度帯は、北からの寒気の影響を受けにくく暖かい空気に覆われやすかった。海面気圧は、日本の南と日本海付近で平年より高い一方、華南・華中から東シナ海にかけて低かった。このため、北日本では高気圧に覆われやすい一方、東・西日本と沖縄・奄美は低気圧、前線や湿った空気の影響を受けやすかった。
月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら) 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます) | |
2024年春(3月〜5月)平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) | 2024年春(3月〜5月)平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃) |
2024年春(3月〜5月)平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) | 2024年春(3月〜5月)平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2) |
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。 | |
※ 米国海洋大気庁(NOAA)が作成する外向き長波放射量(OLR)のデータが欠損により利用できない場合には、OLR偏差図は描画されません。 |
資料
※ : 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。
※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。
※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。