世界の異常気象速報(臨時)
世界の異常気象や気象災害のうち、顕著な事例について、その状況等を速報としてまとめた情報です。
過去に発表した情報は、以下のページからご覧になれます。
ヨーロッパ西部を中心とした顕著な高温について | ||
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発表日 | 令和4年7月22日 | |
概要 |
ヨーロッパ西部を中心に、7月上旬から顕著な高温が続いています。スペイン南部のコルドバでは、7月12日、13日に最高気温43.6℃、フランス南部のトゥールーズでは、7月17日に最高気温39.4℃を観測しました。
また、イギリス東部のコニングスビー(Coningsby)では、7月19日に暫定値で最高気温40.3℃を記録したと報じられ(イギリス気象局)、2019年7月25日にイギリス南東部のケンブリッジで観測されたイギリスにおける最高気温の記録(38.7℃)を更新しました。 スペイン、ポルトガル、フランスでは大規模な山火事が発生したと報じられています(欧州委員会)。 一連の顕著な高温をもたらした要因として、偏西風の蛇行に伴ってヨーロッパ西部付近では背の高い高気圧に覆われたことに加え、南からの暖かい空気の流入や強い日射の影響で、地表付近の気温が上昇しやすかったことがあるとみられます。なお、顕著な高温の背景には、地球温暖化に伴う全球的な気温の上昇傾向も影響したと考えられます。 |
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気象実況 (分布図) |
気温が平年よりも高い状態が続いた2022年7月12日~20日における9日間で平均した日最高気温(単位℃)
各国気象局の通報に基づき、気象庁で作成。 最高気温が、スペイン南部のコルドバでは7月12日、13日に43.6℃、フランス南部のトゥールーズでは7月17日に39.4℃を観測するなど、ヨーロッパ西部を中心として記録的な高温となりました。 |
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イギリスで記録的な高温となった2022年7月19日の日最高気温(単位℃)
各国気象局の通報に基づき、気象庁で作成。 イギリス東部のコニングスビー(Coningsby)では、7月19日に最高気温40.3℃を記録したと報じられました。 |
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気象実況 (時系列図) |
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気象実況 (循環場) |
2022年7月12日~20日における9日間で平均した上空1500m付近での気温の平年偏差(上図及び下図の陰影)と上空5800m付近での気圧配置(上図の等値線)及び上空1500m付近での風の分布(下図の矢印)
平年値は1991~2020年の平均値。 北アフリカ付近を中心とした背の高い高気圧が北へ大きく張り出し、南からの暖かい空気が流れ込みやすかったことも加わり、ヨーロッパ西部付近では顕著な高温となりました。 |
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見通し |
ヨーロッパ各国気象局発表の情報によれば、7月23日~24日にかけて、スペイン、ポルトガル、フランスなどヨーロッパ西部に加え、イタリアやヨーロッパ東部でも高温が見込まれています。 (参考)ヨーロッパ各国気象局発表の情報は、以下のヨーロッパ各国の気象機関の協力体であるEUMETNETのMeteoalarmのページにまとめられています。 | |
※各観測地点における毎日の気温・降水量については、気象庁ホームページ「世界の天候データツール(ClimatView 日別値)」でご覧頂けます。 https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/dailyview/ |