北西太平洋の海面水温
令和6年12月20日 気象庁発表
(次回発表予定 12月27日)
診断 (2024年12月中旬)
- カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海(図中P2)、アリューシャンの南(図中P3)、南シナ海(図中P6)では、海面水温が平年より高い状態が続いています。
- 日本のはるか東から日付変更線付近(図中P4)、南鳥島近海から日付変更線付近(図中P5)、フィリピンの東(図中P7)、マリアナ諸島近海(図中P8)、ミンダナオ島の東からニューギニア島の北(図中P9)では、海面水温が平年よりかなり高い状態が続いています。
- 赤道域の日付変更線付近(図中P10)では、海面水温が平年より高くなりました。
北西太平洋の海面水温平年差分布図(12月19日)
解説
北西太平洋の海面水温
2024年12月中旬の北西太平洋の海面水温の実況は、表のとおりでした。
表:北西太平洋の海面水温の実況 図中の記号 海域名 海面水温の実況 P1(注) オホーツク海中部および北部 平年並の状態が続いている P2 カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海 平年より高い状態が続いている P3 アリューシャンの南 平年より高い状態が続いている P4 日本のはるか東から日付変更線付近 平年よりかなり高い状態が続いている P5 南鳥島近海から日付変更線付近 平年よりかなり高い状態が続いている P6 南シナ海 平年より高い状態が続いている P7 フィリピンの東 平年よりかなり高い状態が続いている P8 マリアナ諸島近海 平年よりかなり高い状態が続いている P9 ミンダナオ島の東からニューギニア島の北 平年よりかなり高い状態が続いている
30℃以上の海域が広くみられるP10 赤道域の日付変更線付近 平年より高くなった
30℃以上の海域がみられるその他の北西太平洋の海域 赤道から北緯10度、東経150度から東経160度の海域では、平年よりかなり高く、30℃以上の海域が広くみられる
北緯10度から北緯20度、東経150度から東経170度の海域では、平年よりかなり高い(注)P1の海域では、海面が広く海氷で覆われているため海面水温データがない場合、海面水温の実況の欄に「−」を表示します。
今後の見通し
カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海、アリューシャンの南、日本のはるか東から日付変更線付近、フィリピンの東、赤道域の日付変更線付近の海面水温は、向こう1か月、平年より高いでしょう。
南鳥島近海から日付変更線付近、マリアナ諸島近海、ミンダナオ島の東からニューギニア島の北の海面水温は、向こう1か月、平年よりかなり高いでしょう。
- 参考情報:海面水温・海流1か月予報(12月20日)
海面水温の診断にあたって
- 1991〜2020年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。