年別の発生確認数

状況の解説



統計方法の解説

突風事例一覧」に収録している突風事例のうち、竜巻は現象区別が「竜巻」および「竜巻またはダウンバースト」である事例の年ごとの発生確認数を集計しました。
ダウンバースト/ガストフロントに関しては、現象区別が「ダウンバースト」「ガストフロント」および「ダウンバーストまたはガストフロント」を集計しています。
ただし、水上で発生しその後上陸しなかった事例は、被害をもたらさないことがほとんどですので除いています。
同様に、月別発生確認数都道府県別発生確認数発生確認時の気象条件等時刻別発生確認数についても、水上で発生しその後上陸しなかった事例を除いて集計を行い、年別発生確認数と整合を図っています。

ご利用に当たっての注意
1991年と2007年に統計方法の変更が行われています(詳細は、下記「統計方法変更の経過と発生確認数への影響」をご覧ください)。
このため、年ごとの発生確認数のご利用に当たり、次のようなことはできませんのでご注意ください。

  • 2007年以降の発生確認数を、1991~2006年の16年間の発生確認数の平均と比較し、「多い」「少ない」と評価すること。
  • 1961年から本年までの発生確認数を比較し、「増えている」「減っている」と評価すること。
  • 過去30年の発生確認数から平年値等を算出すること。
  • 統計方法変更の経過と発生確認数への影響

     気象庁では1991年と2007年に竜巻等突風の調査体制を強化しており、これに伴って統計方法も各期間で異なっています。

      参考図(海上竜巻を含めた発生確認数の経過)

      参考図(海上竜巻を含めた発生確認数の経過)

      年代による竜巻等突風の発生確認数の違い

      • 1961~1990年
        •  気象庁が竜巻等突風として公表していたものに、災害報告、調査・研究報告、新聞などの資料からあらためて収集した事例のうち一定規模以上のものから、気象庁が竜巻等突風と判定したものを加えて集計しています。1978年に米国で存在が知られるようになったダウンバーストによる被害も竜巻によるものとして含まれている可能性があります。被害のない水上で発生しその後上陸しなかった事例は収集対象になっていません。

      • 1991~2006年
        •  災害報告、調査・研究報告、新聞などの資料からあらためて収集した全ての事例から、気象庁が竜巻等突風と判定したものを集計しています。1991年以降、竜巻とダウンバーストは区別して収集されています。被害のない水上で発生しその後上陸しなかった事例も収集されていますが、気象庁で確認できた一部の目撃情報に基づいています。

      • 2007年以降
        •  報道や目撃情報も含めた広範な情報源から竜巻等突風の発生事例を積極的に収集するなど調査体制を強化し、より詳細な現地調査とそれに基づく分析を行ったものを集計しています。(詳細は「竜巻等の突風調査の概要」をご覧ください。)
          この結果
        • 気象台による積極的な現地調査の実施により、多くの突風災害事例で竜巻が原因と特定できるようになりました。
        • 携帯端末やSNSなどの情報通信技術の普及と、気象台による報道及び目撃情報の収集強化により、水上で発生しその後上陸しなかった事例の発生確認数が格段に増えました。
        • 評定の精度が向上しました。
        •  このため、2007年以降、竜巻等突風の発生確認数が調査体制の強化前に比べて増えており、発生数が増えたかのように見えますが、2006年以前と2007年以降の発生確認数を単純に比較することはできないため、竜巻等突風が増えたとは言えません。

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