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一酸化二窒素

 一酸化二窒素は大きな温室効果を持つ気体であり、大気中の寿命(一時的な濃度増加の影響が小さくなるまでの時間)が121年と長い気体です。
 海洋や土壌から、あるいは窒素肥料の使用や工業活動に伴って放出され、成層圏で主に太陽紫外線により分解されて消滅します。

温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)の解析による2016年の世界の平均濃度は、前年と比べて0.8ppb増えて328.9ppbとなっています。工業化(1750年)以前の平均的な値とされる270ppbに比べ、22%増加しています。
(ppbは大気中の分子10億個中にある対象物質の個数を表す単位です。)

気象庁の観測点における大気中の一酸化二窒素濃度の経年変化

気象庁の観測点における大気中の一酸化二窒素濃度の経年変化

一部は速報値です。ppbは大気中の分子10億個中にある対象物質の個数を表す単位です。

 気象庁の観測地点である綾里における大気中の一酸化二窒素の月平均濃度の経年変化を示します。はっきりとした季節変動は見られませんが、緩やかな経年増加がみられます。なお、2004年のはじめに観測装置を更新したため観測精度が向上し、観測値の変動が小さくなっています。

一酸化二窒素濃度の全球平均経年変化

一酸化二窒素濃度の全球平均経年変化

青色は月平均濃度。赤色は季節変動を除去した濃度。

温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)が世界各地の観測データを収集し、それをもとに解析した地球全体の一酸化二窒素濃度の経年変化を示します。
 地球全体で見ても、濃度が上昇していることがわかります。

緯度帯ごとに平均した大気中の一酸化二窒素濃度の変動

緯度帯ごとに平均した大気中の一酸化二窒素濃度の変動

 WDCGGが収集したデータをもとに、緯度帯別に平均した大気中の一酸化二窒素月平均濃度の経年変化を示します。
 どの緯度帯も、季節変化を繰り返しながら年々上昇している様子がうかがえます。

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