2023年〜2024年の冬(12月〜2月)の天候
2024年3月1日 掲載
2023年〜2024年の冬(12月〜2月)の特徴
* 気温は全国でかなり高く、日本海側の地方の降雪量は少なかった
冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の流れ込みが弱かった。また、2月を中心に南から暖かい空気が流れ込んだ時期があった。このため、気温は全国でかなり高く、降雪量は北日本日本海側でかなり少なく、東・西日本日本海側で少なかった。
* 降水量は、東・西日本日本海側と西日本太平洋側で多い一方、沖縄・奄美で少なかった
降水量は、主に12月に寒気と低気圧の影響を受けやすかった東日本日本海側と、2月に低気圧や前線の影響を受けやすかった西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。一方、低気圧や前線の影響を受けにくかった沖縄・奄美では少なかった。
* 日照時間は、北・東日本日本海側、北日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった
日照時間は、寒気の流れ込みが弱かったことなどにより、北・東日本日本海側、北日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。
概況
冬型の気圧配置が長続きせず、2月を中心に南から暖かい空気が流れ込んだ時期があったため、気温は全国的にかなり高く、降雪量は北日本日本海側でかなり少なく、東・西日本日本海側で少なかった。しかし、気温の変動が大きく、12月の中旬後半から下旬前半にかけてと1月下旬には、一時的に冬型の気圧配置が強まって寒気が流れ込み、日本海側の地方で大雪となった所もあった。2月を中心に、東日本太平洋側と西日本では低気圧や前線の影響を受けやすく、2月5日から6日にかけて南岸低気圧の影響で、東日本太平洋側を中心に平地でも大雪となった。また2月26日から27日にかけて日本の東の発達した低気圧の影響で、北日本太平洋側で大雪となった所があった。北・東・西日本の降水量は、主に12月に寒気と低気圧の影響を受けやすかった東日本日本海側と、2月に低気圧や前線の影響を受けやすかった西日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。日照時間は、寒気の流れ込みが弱かった北・東日本日本海側と平年に比べ高気圧に覆われて晴れた日が多かった北日本太平洋側で多かった。沖縄・奄美では、寒気の流れ込みが弱かったことに加えて、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、降水量が少なく日照時間が多かった。
降水量は、東日本日本海側、西日本日本海側、西日本太平洋側では多かった。沖縄・奄美では少なかった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本太平洋側では平年並だった。
日照時間は、北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、沖縄・奄美では多かった。東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。
降雪量は、北日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり少なかった。北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側、西日本日本海側では少なかった。
気温、降水量、日照時間等の気候統計値
平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 | 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況 |
* 平均気温の高い記録を更新した地域東北地方 九州南部・奄美地方(タイ)、九州南部(タイ)、奄美地方(タイ) * 平均気温の低い記録を更新した地域なし * 降水量の多い記録を更新した地域なし * 降水量の少ない記録を更新した地域なし * 日照時間の多い記録を更新した地域なし * 日照時間の少ない記録を更新した地域なし * 降雪量の多い記録を更新した地域なし * 降雪量の少ない記録を更新した地域(東・西日本の太平洋側の地域を除く)なし |
旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 | 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) |
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1) | この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1) |
降雪量と積雪量の分布
白丸は平年比が100%であることを表します。また、平年値が3cm未満の地点は除いています。
月別の天候経過
12月の天候
1月の天候
2月の天候
- 2月の天候経過
- 2月の500hPa高度・偏差の分布図※
- 2月の海面気圧・偏差の分布図※
- 2月の850hPa気温・偏差の分布図※
- 2月の外向き長波放射量の偏差の分布図※
※ 循環場の図は翌月数日経ってから掲載します。それまでは、月の天候経過に掲載の速報図を参照ください。
循環場
500hPa高度場等の特徴
極渦の一部が東シベリアにある一方、日本付近は広く強い正偏差域に覆われた。対応して、海面気圧では、アリューシャン低気圧が東に偏り、日本付近では冬型の気圧配置が弱かった。
月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら) 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます) | |
2023年〜2024年の冬(12月〜2月)平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) | 2023年〜2024年の冬(12月〜2月)平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃) |
2023年〜2024年の冬(12月〜2月)平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) | 2023年〜2024年の冬(12月〜2月)平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2) |
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。 | |
資料
- 地点別全国気候表2023年〜2024年の冬(12月〜2月)
- 地点別順位更新表2023年〜2024年の冬(12月〜2月)
- 2023年〜2024年の冬(12月〜2月)に最深積雪の大きい方からの順位を更新した地点
※ : 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。
※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。
※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。