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令和6年台風第10号による大雨、暴風及び突風 令和6年(2024年)8月27日~9月1日 (速報)


8月27日から9月1日にかけて、西日本から東日本の太平洋側を中心に大雨となった。総降水量は東海地方や九州南部で900mmを超えるなど平年の8月の月降水量の2倍以上となった所があった。27日から29日にかけて鹿児島県では猛烈な風を観測し、九州の複数の観測地点で8月の最大風速の1位の値を更新した。また、宮崎県では、28日から29日にかけて複数の市町で竜巻とみられる突風の被害が発生した。

概要

 8月22日にマリアナ諸島で発生した台風第10号は、日本付近で動きが遅くなり、27日に非常に強い勢力となって奄美地方に接近した。その後、進路を北に変えて非常に強い勢力のまま九州南部に接近し、強い勢力で29日08時頃に鹿児島県薩摩川内市付近に上陸した。上陸後は、遅い速度で勢力を弱めながら九州北部地方や四国地方を通って東海道沖へ進んだ。台風は9月1日12時に熱帯低気圧に変わり、2日03時までに不明瞭となった。
 動きの遅い台風や暖かく湿った空気の影響が続いたため、西日本から東日本の太平洋側を中心に記録的な大雨となり、複数の観測地点で72時間降水量の観測史上1位の値を更新した。また、27日からの総雨量は、東海地方や九州南部で900mmを超えるなど平年の8月の月降水量の2倍以上となった所があった。28日から31日にかけて、鹿児島県、宮崎県、大分県、徳島県、香川県、兵庫県及び三重県で線状降水帯が発生した。これらの大雨により、西日本から東日本では、土砂災害や河川の増水や氾濫、低地の浸水による被害が発生した。
 台風が非常に強い勢力で九州に接近したため、27日から29日にかけて鹿児島県では最大風速30m/sを超える猛烈な風を観測し、九州の複数の観測地点で8月の最大風速の1位の値を更新した。28日には、鹿児島県(奄美地方を除く)の市町村に暴風、波浪、高潮の特別警報を発表した。
 また、この期間は西日本から東日本にかけて大気の状態が非常に不安定であったため、発達した積乱雲により、突風の被害が発生した所があった。特に宮崎県では、28日から29日にかけて複数の市町で竜巻とみられる突風の被害が発生した。
 本資料は、災害をもたらした激しい気象現象が発生した期間における観測データや防災気象情報の発表状況を取りまとめたものである。

資料全文は、こちらです。

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問い合わせ先

気象庁大気海洋部気象リスク対策課 電話 03-6758-3900(内線 4256、4257)


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