2.3 霧日数の長期変化傾向

概要

  • 年間霧日数は、各都市で減少しているとみられる。
  • 要因の1つとして、都市化の影響による相対湿度の低下が指摘されているものの、都市化では説明できない不規則な変動も見られ、未解明な部分が多い。

霧日数の長期変化傾向

表 大都市における年間霧日数の長期変化傾向(1931~2022年)
地点 年間霧日数変化率(日/100年)
札幌 -24
仙台 -22
東京 -57
横浜※ -57
新潟 -10
名古屋 -37
京都※ -101
大阪 -93
広島 -24
福岡 -9
鹿児島 -5
数値ファイル(csv形式) 年間霧日数変化率

100年あたりの変化率を示す。統計期間は1931年から2022年まで。なお、表中に※を付した横浜は2019年1月、京都は2020年2月に観測方法を変更したことにより、統計期間はそれぞれ2018年、2019年まで。

(注)表中の統計期間は、国内主要都市の統計値が揃う1931年以降としています。

各地点のデータ

解説

年間霧日数の長期変化傾向は各都市で減少しているとみられます(いずれも信頼水準90%以上で統計的に有意)。この要因として、1つには都市化の影響による相対湿度の低下が指摘されているものの(藤部,2012)、都市化では説明できない不規則な変動も見られ、未解明な部分が多くあります。

参考文献

  • 藤部文昭, 2012: 都市の気候変動と異常気象 猛暑と大雨をめぐって. 朝倉書店, 176pp.

参考


ヒートアイランド現象へ戻る

Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ