発達した低気圧及び強い冬型の気圧配置に伴う大雪・暴風 令和3年(2021年)1月7日~1月11日 (速報)
北日本から西日本の日本海側を中心に広い範囲で大雪・暴風。北陸地方の平地で1メートルを超える積雪。暴風により秋田県などで停電発生。
北日本から西日本の日本海側を中心に広い範囲で大雪・暴風。北陸地方の平地で1メートルを超える積雪。暴風により秋田県などで停電発生。
1月7日から8日朝にかけて、低気圧が急速に発達しながら日本海から北日本を通って千島近海へ進んだ。その後、日本の上空に強い寒気が流れ込んで11日にかけて強い冬型の気圧配置が続いた。これらの影響で、北日本から西日本にかけて広範囲で大雪・暴風となった。
7日から11日にかけて、北日本から西日本の日本海側を中心に断続的に強い雪が降り、普段雪の少ない九州などでも積雪となったところがあった。7日から11日にかけての期間降雪量は、新潟県高田で213センチ、岐阜県白川で192センチ、福井県大野で158センチ、長崎県長崎で21センチとなった。北陸地方を中心に7日から9日にかけて発達した雪雲が流れ込み続けたため、3時間に20センチを超える顕著な降雪量を観測し、新潟県高田では9日に24時間降雪量103センチを観測し、観測史上1位の記録(アメダス観測値による統計)を更新した。
また、7日から8日にかけて北日本と東日本の日本海側を中心に広い範囲で非常に強い風が吹き、秋田県八森では7日に最大瞬間風速42.4m/s、最大風速28.1m/sを観測し、ともに観測史上1位の記録を更新した。
12月中旬以降、偏西風が日本付近で南に蛇行した影響で、北日本から東日本の日本海側を中心に大雪となり積雪が多くなっていた。その中今回の大雪や暴風によりさらに積雪が多くなり、福井県や新潟県で多数の車両の立ち往生が発生するなど、北日本から西日本にかけて道路の通行止め、鉄道の運休、航空機・船舶の欠航等の交通障害が発生したほか、秋田県や新潟県の広い範囲で停電が発生した。また、除雪作業中の事故も多数発生した。(令和3年1月11日の内閣府とりまとめによる)
資料全文は、こちらです。
気象庁大気海洋部気象リスク対策課 電話 03-6758-3900(内線 4256, 4257)
このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。