台風第18号による暴風・大雨 平成21年(2009年)10月6日~10月9日(速報)
沖縄地方から北海道の広い範囲で暴風・大雨。
災害状況
死者5名、行方不明者0名、負傷者139名
住家全壊9棟、半壊86棟、一部損壊4,576棟
床上浸水571棟、床下浸水3,121棟など
(消防白書より)
概要
9月29日21時にマーシャル諸島付近で発生した台風第18号は、西北西に進みながら発達し、10月4日には中心付近の最大風速が55m/sと猛烈な勢力となった。
台風は、6日には進路を北寄りに変え、中心付近の最大風速が45m/sと非常に強い勢力で南大東島の南へ進んだ。7日には非常に強い勢力を維持したまま、四国の南海上に進んだ。8日には中心付近の最大風速が40m/sと強い勢力で紀伊半島の南を北東に進み、同5時過ぎに知多半島付近に上陸し、その後、東海地方、関東甲信地方、東北地方を進み、同日夕方には太平洋に達した。この間、最大風速は徐々に弱まったが、強風域は広がり、8日9時に高崎市付近で大型の台風となった。台風は9日は、暴風域を保ったまま、北海道の南を北東へ進んだ後、同日15時に千島近海で温帯低気圧となった。
この台風は、非常に強い勢力を保ったまま、南西諸島から西日本に接近し、強い勢力で上陸したため、沖縄地方から北海道地方にかけての広い範囲で暴風となった。また、台風をとりまく発達した雨雲の影響で、8日朝に茨城県と千葉県で竜巻が発生した。この台風により、愛知県東海市東海で8日5時48分までの1時間に83.5mmの猛烈な雨が降ったほか、近畿地方の一部で6日から9日までの総雨量が300mmをこえるなど、沖縄地方から北海道地方の広い範囲で大雨となった。7日から9日には南西諸島から北日本の太平洋側や日本海沿岸、オホーツク海沿岸で高さ4mをこえるしけとなり、近畿や東海の太平洋側と伊豆諸島では、高さ9mをこえる猛烈なしけとなったところもあった。
この台風により、和歌山県、埼玉県および宮城県で死者5名となり、沖縄地方から北海道地方の広い範囲で住家損壊、土砂災害、浸水害等が発生した。農業・林業・水産業被害や鉄道の運休、航空機・フェリーの欠航等による交通障害が発生した。さらに、茨城県土浦市と龍ケ崎市、千葉県九十九里町等では、竜巻により負傷者や住家損壊が発生した。(消防庁情報 平成21年10月13日15:00現在、国土交通省情報 平成21年10月13日11:00現在による)
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