気象庁 | 気候リスク管理技術に関する調査(アパレル分野)


A社 インナーアイテムの販売構成比

秋冬期の肌着トップを含めた5アイテムにおける販売構成比と同時期の平均気温の関係をみる。
季節の進みとともに気温が下がっていく9月から12月の期間が対象。

用いたデータ

  • 気象データ:東京(大手町)の日平均気温と同平年値
  • 販売データ:首都圏店舗における5アイテム(ガードル、ショーツ、ブラ、肌着ボトム、肌着トップ)の日別販売数
    • 曜日による変化の影響を除いて、気温と販売数の関係を見やすくするため、気温データ、販売データとも対象日(横軸)を中心に7日移動平均して用いた。
    • 2011年から2013年の、いずれも年9月から12月のデータを用いた。

結果




  • 9月下旬頃から、肌着トップ、肌着ボトムを合わせた販売構成比が高まっている。
  • この3シーズン分のデータの中で、9月下旬から10月上旬(平均気温が20℃を下回る)頃の気温が平年より低かった2011年の、肌着トップ・肌着ボトムの販売シェア率拡大が最もはっきりとみられる(図中①)。
  • 2013年10月上旬後半から中旬初めにみられた昇温に対応して、肌着トップ・肌着ボトムのシェア率が一時停滞している。また10月中旬の気温降下に対応して、肌着トップ・肌着ボトムのシェア率の拡大がみられる(図中②)。
  • 2013年11月上旬前半の冷え込みに対応して、肌着トップ・肌着ボトムのシェア率の一時的な高まりがみられる(図中③)。


【協力社からのコメント】
アイテム間の売上構成比が、気温の変化に明瞭に対応して変化することは大きな発見だった。
各アイテムの売上絶対量はもちろんだが、売場に投入できる在庫量は一定であることを考えると、相対量という観点も重要である。 その際に、こうした気温との関連性が見出せたことは、今後、気温の影響を考慮した売場を検討する上で非常に参考となる。

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(参考)調査報告書

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