気象庁 | 気候リスク管理技術に関する調査(アパレル分野)


D社 レディースウェアの販売構成比

レディースウェアの主要8部門における年間の週別販売構成比と平均気温の関係をみる。

用いたデータ

  • 気象データ:東京(大手町)の週平均気温
  • 販売データ:首都圏店舗におけるレディースウェア8部門(カットソー、ブラウス、パンツ、スカート、ドレス、ジャケット、ニット、コート)の週別販売構成比
    • 週の曜日区切りは月曜日から日曜日までとしている。
    • 第1週が1月上旬、第52週は12月下旬である。
    • 2010年から2012年まで、1年ごと3年分のデータを掲載する。

結果




  • 初春期は、部門別の販売構成比の偏りがもっとも小さい時期で、構成比で突出したアイテムがない。
  • 2012年は11月下旬(第48週)以降の低温に対応して、ほかの年に比べコートのシェアの構成比の増加が明瞭である。
  • 2010年と2011年は、10月中旬(第42週から第43週)頃の気温の高まりに対応して、コートやニットの構成比の拡大が停滞する傾向がみられる。


【アパレル協力社からのコメント】
  • 客観的に気温ピークのデータから考察すると、夏物セール(6月末から7月頭開始)は実需が高まる前に始まっており、開始時期は早いと言える。 近年の夏商戦の長期化/秋商戦の短期化は残暑傾向のデータから必然といえるだろう。
  • 冬物セールの開始時期(第1週)は客観的に妥当といえる。

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(参考)調査報告書

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